DV支援の限界
DV支援で、忘れられないことがあります。
ある留学生と仲良くなり、
お互いに母国語を教え合いをしていました。
夜の11時頃、彼女から「助けて~」の電話。
何があったのかと、すぐに彼女のアパートに行くと
「彼が包丁をもって立てこもっている」とドアの外で
ガタガタ震えていました。
ドアを開けると、若い男性が包丁を手に部屋の隅に座っていました。
目が血走っていたので、すぐにドアを閉めて警察を呼びました。
とにかく、彼女を他に移さなければと思い、
後は、警察に任せて彼女をホテルに泊まらせました。
翌日、彼女を専門施設に届けてアドバイスをいただきました。
その後、彼女は彼と別れて、留学生として勉強を続けました。
今は自国で、バリバリのキャリアウーマンとして成功しています。
そんな姿を見ると、自分がやってきたことは、
「少しは社会のお役に立てたのかな」と、
思ったりします。