自分の基盤づくり
いつか社会に戻るために、
フェミ子は封印して、「良妻賢母」風を装い生活していました。
流れのままに、目立たないように。
本当のことが言えない、まるで隠れキリシタンみたいな時期で、
毎日が「私の人生は、これで良いのか」と自問自答の日々でした。
男性は、普通に家庭と仕事の両方を得られるのに、
女性は、一度家庭に入ると社会から遮断され
孤独の世界に入っていくのです。
社会復帰は、自分のできることから
下の子どもも保育園に通うことになり、
とにかく、少しでも社会に出ようと
近くのスーパーに履歴書を持って
「なんでもしますから、アルバイトさせて下さい」と志願。
当時、世間はバブルで人手がなかったのも幸いして
ブランクが長くても、即採用に。
私のことを雇っていただいたことに感謝し、
時給500円で、自分なりに一生懸命に働きました。
この時、初めて接客業を経験して
「お客様に頭を下げてお金を頂く大切さ」を学びました。
今は、接客研修も行っていますが、当時の経験が
すごく役に立っています。
人生、なんでも無駄なことはない、
私の大切な、社会復帰「初めの一歩」でした。