伊藤登代子の本当の起業物語No.12

  • 2020年12月11日
  • 2021年4月22日
  • 起業物語
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審査員は大変だ

私は、今までに本当に様々なジャンルの審査員を経験しました。

深く印象に残っているのは、

甘い香りに包まれた本当に美味しいイチゴ品評会の審査員と

この「みえビジネスプランコンペ」です。

総額1億円のコンペですから、1位5000万円から各位数千万円など、当時のベンチャー企業にとっては、夢のようなコンペでした。

1次審査は、100件近くの皆さんの企画書を読み採点。

参加者が一生懸命に書いていることがよくわかっているので、

企画書の中にある「参加者の思い」を少しでも読み取れればと、感じながら読んでいました。

毎回3日間ぐらいは、その作業で缶詰めです。

1日かかりでプレゼンテーション。

選ばれた挑戦者たちが競う2次審査プレゼンテーション。

これは、

企画書だけではわからない部分を、どれだけ審査員にアピールできるかが勝負となります。

参加者は、もちろん緊張するでしょうが、審査員1年生の私も負けないぐらい緊張していました。

 

企画書の案件は専門的なことも多く、

聞いたこともないワードが並びます。

プレゼンも、○○大学の研究でどうした・こうしたと

まるで、大学の講義を受けているようなものもありました。

 

休憩時間に

「本当に私で良いのかしらん?  専門的すぎて頭がパニックになりそう・・」

そんな感じでへこんでいると、

同じ審査員の(株)宮崎本店の宮崎社長(当時)が、そっと横に来て

「難しいやろ!」と声をかけてくれました。

「はい。宮崎社長も難しいですか?」と尋ねたら

「酒屋の親父に、あんな専門的なことわからへん」と軽く笑い飛ばしてくれました。

本当はわかっているけれど、緊張していた私のために言ってくれた言葉。

心を和ますために言ってくれたのだとすぐにわかりました。

 

新人で、一番年下で、女性一人の立場。

とにかく必死すぎて、どれだけ緊張していたのか

自分ではわかりませんでしたが、

その優しい気持ちが、とてもありがたかったです。

歴史ある会社の社長の器の大きさと気配りを、学ばせていただきました。

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